2月7日 20時56分
日本と中国の協力のあり方について有識者が提言する「新日中友好21世紀委員会」の初会合が北京で開かれ、両国の相互理解の進展を目指した民間レベルでの議論が始まりました。
この委員会は、中長期的な日中の協力のあり方について民間の有識者が議論し、両政府に提言しているもので、昭和59年からほぼ5年ごとに委員を入れ替えて 活動を続けています。新しいメンバーによる初会合が7日から北京で始まり、元外交官や大学教授など20人余りが出席しました。会合では、中国側の座長を務 める唐元外相が「日中間のマイナス要素を抑え、プラスの要素を拡大し、日中関係を発展させていくことが、わたしたちの共通目標だ」と述べ、会合の意義を強 調しました。また、日本側の座長の西室泰三東京証券取引所会長は「世界はどんどん変わってきている。そういう世界をしっかり見据えながら、日中関係を中心 にこれから先の方策について話し合っていきたい」と抱負を述べました。委員会には宇宙飛行士の毛利衛さんや作家の浅田次郎さんらも参加しており、国民レベ ルでの相互理解を深めていくため、政治や経済、文化など、さまざまな分野での議論を深め、数年かけて提言をまとめることにしています。会合は今月11日ま で北京と江蘇省揚州で行われます。